◆新装版
俳句上達の秘訣を一実作者の立場から懇切丁寧に解き明かす待望の入門書。多くの読者の要望に応えて新装版としてついに刊行。
執筆に当って対象として想定したのは、俳句を作り始めて数年という初学者あり、私自身が同じ悩みを持つ一作者という立場で、もう一度一緒に考えてみようというのが趣旨であった。一回ごとに完結の形をとっていて、どの項目から目を通されてもよいようになっている。
（あとがきより）
◆推薦のことば
著者は、俳句をいったんはかくあらねばならないと教え、しかしそうであるばかりではいけないと説く。芭蕉の不易流行の論にも似ているが、これはどうやら現代流に言って、江川虹村説くところの俳句のファジイ理論とも言えよう。俳句をよく学び、よく理解しながら一向に佳句に恵まれぬことが多いが、これはこのファジイの部分の把握が出来ないことに由る。
本著をよくお読みいただいて、何となく、何とはなしに俳句のこつを会得していただきたいと思う。
（後藤比奈夫）
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[えがわこうそん（1929〜）「諷詠」同人]
装丁：山崎登
四六判並製カバー装
234頁
1996.09.11刊行
