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第52回俳人協会賞を受賞しました!
◆第五句集
聞きとめしことまなざしに初音かな
言葉にはならないけはいのようなものを言葉によってただよわせる、それが私にとっての俳句の妙味だ。
(著者より)
◆自選十句より
断崖をもつて果てたる花野かな
足跡のその先にひと春渚
かりがねや水底見せて水急ぎ
花の色とはうすべにか薄墨か
書斎へと子規忌の客を通しけり
雨の日の午後しづかなる桜餅
滴りを跳ね返したる水面かな
初雪や積木を三つ積めば家
ここはもう花野といへぬ花の数
日傘たたむ日傘に視線感じつつ
*
[かたやまゆみこ(1952〜)「狩」副主宰]
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
230頁
2012.07.17刊行