秋草がゆれたのは
ひと知れず うつむいて
初めて読んだ詩のことを
思い出していたのかも知れない
(「草の寓」より)
盛岡の四季や近隣の風景、生息する動植物など、日常が色濃く映し出された第二詩集。 装画・加納光於
<目次>
I
探偵遊び/ナカツ川/坂道/間違えた蝶々/赤い納屋/草の寓/月の光/スノウ マン
II
夜のペダル/小鳥を返す/ぼくはそれを名前で呼べない/「黒い光」事件/空の凪/プラネット/暖かな世紀/T
III
ひな祭り
IV
カエデ森の熊の話/アータゴ山にて/野生の花
この『探偵遊び』は『水の反映』に続くわたしの二番目の詩集である。収録した詩作品はすべて九五年頃から二〇〇一年にかけて作られており、盛岡タイムス、岩手日報、岩手芸術祭詩の大会、ポエムフェスティバル、同人誌「百鬼」などに発表したものから抜粋し、さらに未発表のものを加えた。
これらはすべて盛岡で書かれたので、盛岡の四季や近隣の風景、生息する動植物、わたしの日常などが自然と色濃く映し出されたものとなった。著者(あとがきより)
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●著者略歴
岩崎 美弥子
1962年岩手県生まれ。実践女子大学博士課程単位収得満期退学。詩誌「百鬼」同人