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◆第四句集
本句集は、「鉾」参加より平成二十一年に至る十五年間の作品中より、自選三七三句をまとめたものである。「鉾」誌は、平成二十二年十二月に山口超心鬼主宰逝去という不測の事態に、終刊の止むなきに至った。追悼と謝意を籠めて、本書をそのご霊前に捧ぐべく急遽上木を思い立った次第。
(あとがきより)
◆自選十句
鳥雲に明日香はけふも遺構掘る
生きてゐる河豚に経上ぐふぐ供養
日本の白鳥となり鳴き交す
燕の巣各戸に漁村寂れたる
虫の闇満てり小町の籠り堂
蓮の国隙間の水に水すまし
屋根全面太陽電池霾れり
神苑の落葉満載猫車
蝌蚪孵る尾の先までも影もちて
芒長け渡り坑夫の墓隠す
*
[さとかわすいしょう(1927〜)]
装丁:君嶋真理子
四六判フランス装
194頁
2011.08.04刊行