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◆第二歌集
《虹狩》という一語が、雨の雫のように頭上に降りたと思った。詩想という、虹のように捕らえようのないものを、これから狩り集めてゆくのだと思った。
◆自選七首より
天の原をディスカバリーのよぎるらし硝子の風鈴いつせいに鳴る
かの賢治もチェロのケースをひらきけむ在りし日《木星》の楽聴きしかば
よこたはる身はやはらかき宇宙船しるべもあらぬ闇航るなり
木は樹齢 星は光年 しぶきゐる滝よあなたは何歳ですか
やまがらの胸毛のいろの花の穂を風にそよがす春のいぬしで
十月の栃の大葉は金更紗やぶれいくさの王者の旗よ
白き馬馳せ来るごとき春なれば老いづくなかれわれのジュピター
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[たかだかすみ(1942〜)]
装丁:和兎
四六判並製カバー装
160頁
2011.07.07刊行