[在庫僅か]と表示される商品はお手数ですが、在庫をお問合せいただきご購入下さい。「在庫あり」と表示されていても品切れの場合がございます。
◆第一句集
沈まずに昇る日を待つ白夜かな
旅吟と日常詠によって織り成す『白夜』の世界。それは、沈まぬ太陽のイメージとともに、春蘭さんの中で過去と現在、日本文化と外国文化が深く交差する世界でもある。
(跋より:井上弘美)
◆井上弘美選
まついかのぬた領海を出づる頃
大運河行く甲板の鯉幟
サラセンの塔そこここに夏岬
沈まずに昇る日を待つ白夜かな
断面を大西洋に大氷河
雷鳴やパナマ運河の閘開き
突然にしづまる炎暑蝕の闇
冬の日の靴職人の手元まで
北高尾よりしぐれくる薔薇茶かな
ツンドラの夏を去り行く狼よ
*
[まつもとしゅんらん]
跋:井上弘美
装丁:和兎
四六判並製カバー装
238頁
2011.07.17刊行