◆新詩集
笑う者は郊外を目指した
わらわれるものは庭を掘る。
土中の古材に藍の落書きをみつけ
藍の甕をとりかこむ祖母らのざわめきを
聞き分ける耳となる。
(「藍染の家」より)
◆目次
故人のように/故人II/故人の声/隣人/故人/裂の稽古/三昧境/寓話/故人IV/笑顔/海牛/藍染の家II/故人III/喪失/隠棲/弔問/介護士 K/盗まれた死/帰省/アイちゃん/媒介者/朝の稽古/ものす/アイちゃん、今頃/藍染の家
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[いわさきしょういち]
装丁:和兎
A5判変形並製カバー装グラシン巻
110頁
2011.05.21刊行