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◆第一句集
句集『萩の風前後』は、いえば先に上梓の小冊子『萩の風』の定本ともいうべきものである。ご夫君幸延氏の看護日記である『萩の風』所収の諸作を軸とし、その前後に一俳句作家としての望月かほるの歩みを加え、改めて一家集にまとめ上げたものである。
(序より:山崎ひさを)
◆自選十句
緑蔭のままごとの座の客となる
抱き起し母の冬シャツ替へにけり
雪沓の一歩一歩に音のして
冷めやらぬ遺骨抱きて萩の風
紙魚の這ふ古書にみつけし父の文字
雷の遠のくを待つひとりの夜
高原のすすきの風の中にあり
製糖の水牛廻る日永かな
汲みあげて触るる手ひかる夜光虫
年賀客靴音高く来たりけり
*
[もちづきかほる(1934〜)「青山」同人]
序:山崎ひさを
跋:飯田たけを
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
220頁
2011.05.22刊行