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◆第一句集
アユタヤの遺蹟に遊ぶ初御空
読み手を未見の地へ誘うだけでなく、いま生かされているいのちのかがやき、といったものまで感じさせています。(序より)
花谷和子
◆自選一〇句
雪便りシンビジウムは蜜ためて
からたちの棘と実大き海の町
おしろい花誰が見にくることもなし
おたまじゃくし泳いで泳いで哀しまず
白つつじ疲れたるとき猫を抱き
チューリップひとにやさしくされるのみ
躁と欝行き来している秋の蝉
和太鼓のひとりは小柄祭の夜
おおかたはひとりを好み平泳ぎ
風の熱母に甘える歳でなし
*
[おおはしあいこ(1944〜)「藍」同人]
序:花谷和子
装画:大橋廉堂
四六判並製小口折
196頁
2011.05.06刊行