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砥田隆次句集『因達の里(二)』(いだてのさと2) [私家版]

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◆第二句集
句集『因達の里』を出して十三年になる。第二句集を出そうと思いながら月日が経った。日記に句を書きだした昭和六十二年より平成二十一年までの二十三年間のものを一年に十句ずつ並べた。
(あとがきより)

◆収録作品より
青畳香をかぎおればちちろ鳴く
飼い犬の野ら寝する夜の昴かな
廃屋の煙突高し白紅梅
饅頭の底なるままに冬の蟻
上着には机のよごれ残暑かな
朝刊にとんぼの羽音残りけり
一斉に梅雨明け迫るペンの音
花の種文化の日だと千袋
渋柿を宙にもぎたる竿の先
花々の唇見るやゲートかな

*

[とだたかつぐ(1939〜)]
装丁:君嶋真理子
四六判ペーパーバック
122頁
2011.03.18刊行
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