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◆第二句集
踏むまじく雑草園の名草の芽
北上の青邨祭での句であり、東京杉並にあった青邨先生のお宅がそのお庭と共に移設されている。先生が雑草園と呼び愛されていた庭なればこそ、「名草の芽」から青邨先生への思いが広がる。
(序より:深見けん二)
◆自選十句
仲見世に削り昆布の香初しぐれ
蓮池に大きな風の渡りけり
鶯のこゑのやすけきふる里よ
灯台を引つ張つてゐる鯉のぼり
掘り上げて人参畑を真つ赤にす
とろろ汁大きな音を啜りけり
忌を遠く父を偲ぶも雁のころ
みちのくに来てふたたびの桜狩
座敷まで風の来てゐる幟かな
花びらの動いてをりし蝌蚪の水
*
[すずきすぐる(1937〜)「花鳥来」「都庁俳句」「さざなみ」「天為」同人]
序:深見けん二
装丁:君嶋真理子
四六判フランス装
206頁
2011.03.08刊行