◆第四詩集
生の危機を前にして目覚めた「DNAの長く危険な航海」へ、詩人は果敢な船出をする。言葉という物質を媒介に、不安な時間は疾駆し、未知の空間が燃え上がる。生と死とのはざまで繰り出される撞着語法の発火。溶けつづける詩の主体。そして詩をみつめる神の視線が、夢にくるおしく引火する。
(帯より)
皮膚の水面に検温器を浮かべ空が切る西瓜の切り口に分度器を合わせて磨いたばかりの冬の土を並べ歯の苗を植えた(「サイコパス―一瞬が待ちうけた面積の恐怖」より)
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[しぶたこういち(1929〜)]
帯:河津聖恵
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバー装
92頁
2005.05.05刊行