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◆第一句集
百日紅替る替るに母を訪ひ
外山安龍氏の句。長命を保たれる母親をその子や孫たちが交替で訪ね見舞っているのであろう。しばらくその母の許に在る刻を、それぞれが大切にしているのだ。百日紅がその雰囲気をよく伝えている。
日本経済新聞2005年8月14日付「俳壇 黒田杏子選」
◆自選十句
百日紅替る替るに母を訪ひ
梅花藻やふつと浮かびしオフィーリア
真つ先に箸つけなさい櫻鯛
雲切れて岩湧山の青すすき
初凪やちりめん波の日向灘
大花野時折呼んでおーい君
銀行のありそな通りさくらどき
さはさはと糺の森の風光る
夏野菜フォークの先を逃げ回る
母連れて茅花流しに吹かれけり
*
[とやまあんりゅう(1950〜)「半夜」同人]
帯:黒田杏子
装丁:和兎
A5判並製小口折
138頁
2011.03.03刊行