［在庫僅か］と表示される商品はお手数ですが、在庫をお問合せいただきご購入下さい。「在庫あり」と表示されていても品切れの場合がございます。
◆第一句集
俳句を始めてより深く四季の移り替わりや暦に関心を持つようになり、年々行われている仕来りや行事に敏感になった。
季節の変化の多いこの国で四季と向き合い観察することにより、自然との関わりが強くなったことを有難いと思っている。
（あとがきより）
◆自選十句
紙を漉く水縦に責め横に責め
如月の垂直に置く管楽器
新涼の風の仕草を見てゐたり
唐橋と分かりし距離にゐて朧
涅槃図の梵語で泣いてゐるやうな
のほほんとしてゐるやうで吾亦紅
夜の闇を人の出てゐる秋暑かな
春の風邪電話止むまで鳴らせおく
寒明けの下駄箱妻が覗きをり
表戸がまだ開いてゐる夜なべかな
*
[さかたしぜん（1929〜）]
挿画：宮崎正子
装丁：和兎
四六判並製カバー装
224頁
2011.02.25刊行
