[在庫僅か]と表示される商品はお手数ですが、在庫をお問合せいただきご購入下さい。「在庫あり」と表示されていても品切れの場合がございます。
◆第三句集
この六十歳代の十年間は、停年退職で勤めを終え、自由に自分で使える時間を得たものの果してこれを意義のあるものにできるだろうか、あれこれ試みつつ楽しみつつ、また、反省を重ねつつの日々であった。
(あとがきより)
◆自選十句より
悴みて天といふ字のゆがみたる
凌霄の花月光に触れて落つ
とどろきて那智の神滝直立す
畦そこら枯れ極まりて日にまぶし
梅白しふるさとは人争はず
微風あり微光あり竹皮を脱ぐ
職退いて日々を急がず落葉に日
膨らんで一粒となり滴れる
水澄みて刻澄みて我が前を過ぐ
飛ぶ構へ美しければ鷹翔たず
*
[たかせきょうじ(1937〜)「ホトトギス」「海坂」同人]
題字:井出絢翠
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
214頁
2011.02.19刊行