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◆第一句集
蹲踞に水を満たして月見茶事
芭蕉に、「多年俳諧好きたる人より、外の芸に達したる人、はやく俳諧に入る」という言葉がある。どの道も、極めれば同じ境地に達するということであろう。
作者が茶の道を極められ、併せて、俳句の道を深められんことを願って筆を擱きたい。
(序より:鈴木貞雄)
◆作品紹介
席入りの銅鑼鳴つてゐる石蕗の花
初咲きの侘助を活け炉を開く
寒菊を活け香を練る静ごころ
屋根瓦光りそめしは月出づる
磴半ばより達磨市はじまれる
薪能うつつの月のありにけり
水の輪を踏みては早苗植ゑてゐる
微塵まで掃かれ採氷はじまれる
近づきつ夜祭ばやし地より湧く
舫ひある船に人ゐて大晦日
*
[こんどうきよ(1939〜)「若葉」同人]
序・鈴木貞雄
跋・新井ひろし
装画・近藤壽一郎
装丁・君嶋真理子
四六判上製総クロス函装
282頁
2010.12.12刊行