[在庫僅か]と表示される商品はお手数ですが、在庫をお問合せいただきご購入下さい。「在庫あり」と表示されていても品切れの場合がございます。
◆第一句集
子と歌留多じわり本気になつて来し
句集『浮雲』を通読してまず感じるのは作者の温みであり、上質な愛すべきユーモアである。
(序より:山上樹実雄)
◆自選十句
宿下駄で旅信を出しに行く朧
海風に髪逆立てて俊寛忌
この先は如何な風吹く柳かな
三歳児知恵の盛りの水遊び
常といふ密やかな幸茗荷汁
刃の触れてぱりりと割れし西瓜かな
炊きあがる新米の艶今日はじまる
宿とりて泊つる故郷星月夜
掘炬燵足の合図のあるらしく
見上ぐれば光の登る凍り滝
*
[かみむら・まさみ(1939〜)「南風」同人]
序:山上樹実雄
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
170頁
2011.01.09刊行