書籍詳細

仁平勝句集『黄金の街』(おうごんのまち) [9784781402956]

販売価格: 2,476円(税別)

(税込: 2,724円)

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◆第三句集
「悲劇はクローズアップでとらえた人生である、喜劇はロングショットでとらえられた人生である」というチャップリンの言葉を、ゴダールは好んで引用した。俳句はさしずめ、「カットバックでとらえた人生」というところか。すこし悲しく、すこし可笑しい。それを古人は「俳諧」と呼んだ。
(「あとがき」より)

◆収録作品より
秋天に白球を追ひ還らざる
原つぱに斬られて死ぬる涼しさよ
終点の上野に春のホームあり
噴水の高くなるとき人恋し
秋の蚊に吸はれて平和だと思ふ
十一月の窓際に通されし
ときどきは眼鏡を拭きて春惜しむ
風鈴を鳴らして風の音を聞く
秋雨は無声映画のやうに降る
老人を起して春の遊びせむ

*

[にひらまさる((1949〜)「件」所属]
栞:石田郷子/榎本好宏/櫂未知子/黒田杏子/西村和子/橋本栄治/星野高士/細谷喨々/山下知津子/横澤放川
装丁:和兎
四六判並製カバー装
156頁
2010.11.25刊行
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