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◆第一句集
本書を一読して格別印象に残るのは、対象に向けられる作者のまなざしのやさしい暖かさである。
(序・綾部仁喜)
◆綾部仁喜選より
雀らの貌起したる葛嵐
稲掛けて大き日だまり生れけり
冬瀧の直下の音に近づける
向うにも日面のある日向ぼこ
菰巻のひとつひとつにうなづきて
みどりごに鈴を聞かせる朧かな
月光をのぼらんと?生れにけり
虫籠をすこし汚せる骸かな
天上を風のすぎゆく蓬籠
飲食の筵いちまい山桜
*
[いしいなゆた(1941〜)「泉」同人]
序:綾部仁喜
跋:大木あまり
装丁:奥川はるみ
四六判上製カバー装
220頁
2010.09.29刊行