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◆第一句集
タイトルは「えんとらんす」と決めました。まだ俳句の道の入口部分にいるという思いからです。今後は好きな俳句の道にのめり込んで、自然や人間の真実の断面をするどく活写出来ればと考えております。
(まえがきより)
◆自選十句より
老妻の念願の旅風の盆
残されてましろき花となる大根
我が生の実り豊かや麦の秋
玄翁で叩いて青梅漬けにけり
枝豆の殻を残して散会す
春の水動いて底の鯉ゆらす
栗の花うだつの高き海野宿
花莚ひと足ごとに沈みけり
着膨れて顔が小さくなりにけり
ときめきは内に包まん春コート
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[かんごおりまさお(1938〜)「古志」「山暦」「童子」会員]
装丁:奥川はるみ
四六判並製カバー装グラシン巻
182頁
2010.09.29刊行