第50回 俳人協会賞を受賞!!
こちらの書籍は現在在庫切れとなっております。
ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。
◆第六句集
これよりは辻俳諧や花の門
辻俳諧とは街角や田園の辻に立って自らなる吟を心掛けようという程の意だ。
(後記より)
◆自選十五句より
蒲団干すそこに兎を追ひし山
種浸しひと桶にして澄みわたり
虹鱒のそよぐごとくに遠ざかり
お山より綿虫小虫子規の庭
稲の花立つと開くと谷戸の風
長き柄のなほしなやかに桐一葉
飛鳥佛けふも面長大根干す
路刈や溝は千曲川の分れ水
身埃の佛千体咳一つ
葉櫻や風の河口の大日向
*
[さいとうかふう(1931〜)「屋根」主宰]
題箋:文字耕房
装丁:山岡有以子
四六判上製カバー装
244頁
20100929刊行