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◆週刊俳句 Haiku Weeklyに上田信治さんが句集評を書かれています。
【句集を読む】
最もドライかつウェット
◆関悦史さんのブログ「閑中俳句日記l日記にて書評が掲載されています!
◆第一句集
鶴帰る滋賀銀行の灯りけり
彌榮の作品は彼が思っている以上に、読者を驚かす。
慥かに私なども句意を通す作業より、言葉と言葉の予期せぬ出会い、反応の方に荷担する魅力を感じている。
(序より:中原道夫)
◆自選十五句より
よく糊のききたる空や梅の花
鶯の声なり左曲がりなり
昼過ぎに着く草もみぢ蔦もみぢ
大阪に来て水鳥の貌ならぶ
べた凪の毛布に音もなく潜る
秋口の犬??(ばうばう)と洗ふなり
五条から歩いて雨の唐辛子
鼻かめば篳篥の音鷹渡る
雪の日の薤(らつきよう)ひかるカレーかな
淡雪に床映りよき拳士たち
*
[みえこうき(1965〜)「銀化」同人]
序:中原道夫
栞:竹中 宏
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバー装グラシン巻
174頁
20100917刊行