[在庫僅か]と表示される商品はお手数ですが、在庫をお問合せいただきご購入下さい。「在庫あり」と表示されていても品切れの場合がございます。
◆第一句集
屈託のない無邪気な第一句集は、俳句が幸福の文芸であることを思い出させてくれる。美しいもの、美味なるもの、気に入りのものに囲まれて俳句を楽しむ姿は、読む者の心をも明るく満たしてくれるだろう。
(帯より:西村和子)
◆自選十句より
春燈や巴里の寵児の絵の暗く
一?きの青海亀の涼しさよ
咲き初めて小心ならず冬の薔薇
にごりなき血の色のとんぼうに遇ふ
ためいきも華やぎにけり投扇興
初句会西洋畏るるに足らず
そら豆の莢にムーアの括れかな
父の日や彼のライバル今も父
初雪の予感ぴりつと唇に
寒紅や後の心を引き締めむ
*
[ばばまゆこ(1961) 「知音」同人]
序:行方克己
帯:西村和子
装丁:君嶋真理子
四六判並製小口折
188頁
2010.09.29刊行