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◆第一句集
日本がすつぽり入る秋の暮
日常性の中から不可思議な詩を掬いあげる鋭さがある。落ち着いて穏やかな後藤さんは、一筋の揺るぎ無い意志とゆたかな詩心を秘めておられることに気付く。
(序より:鍵和田柚子)
◆自選十五句より
白れんの開きかけたる此の世かな
なによりも親しきものに柿若葉
群衆が群衆を見る師走かな
沈むものみな沈ませて冬の水
しぐるるや石にもかつて火の記憶
対岸の人も見てをり初桜
半分に西瓜割りたる明るさよ
枯山を大きな墓と思ふかな
はるかまで水のきらめく麦の秋
四方から眺めつくして冬木かな
*
[ごとうのぶお(1963〜)「未来図」同人]
序:鍵和田柚*子 (*禾由)
栞:岸本尚毅
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバー装グラシン巻き
198頁
2010.09.01刊行