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◆第一句集
掌の中の天道虫の足さばき
自然の微妙な差異を感じとって詠んできたナイーブな心の持ち主である郷子さんは、これからは、心の微妙な襞々を描き分けてゆくであろう。
(序より:鈴木貞雄)
◆自選十句
バレンタインデー妹は兄が好き
こでまりや母の留守なる昼下がり
あぢさゐの迫り出して皆違ふ顔
きゆつと身を寄せてをりけり青葡萄
触れられぬ遠さ山百合匂ひけり
燕の子喉引き攣らせ乞うてをり
空にだけ寂しさ明かす紫?かな
石蕗の花別け隔てなく黄を放ち
シニヨンをマフラーに埋め稽古場へ
冬木の芽視線ひつかかりひつかかり
*
[やしまきょうこ(1962〜) 「若葉」同人]
序:鈴木貞雄
装丁:山岡有以子
四六判フランス装
182頁
2010.08.26刊行