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◆第一句集
抽斗にある材料の豊富さ、それらを取りだす着想の自在さ、そしてそれを無駄のない一句に仕立てるレトリックの巧みさ。「鷹」の主宰を継いだばかりの私は、沖さんのぶつけてくる作品に出会うことによって、選者であることの幸せを見出したのである。
(序より:小川軽舟)
◆小川軽舟選
船旅の七曜淡し星月夜
這松の日差つかのま青鷹
去年今年蠅虎の跳びにけり
家持の讃へし雪の家郷かな
漢籍に倦みし夕や白魚汁
道占むる欅の影や鴉の子
火の神はをみななるべし牡丹焚く
干潟行く過去なき人の如くゆく
鉦叩思ひ直してまた打てり
港の灯近き画室の秋果かな
*
[おきあき(1944〜)「鷹」同人]
序:小川軽舟
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
210頁
2010.08.26刊行