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◆第一句集
玲子俳句にはものの存在感よりもものに即して醸し出される生活情趣の表出に主眼がある。
(序より:綾部仁喜)
◆綾部仁喜抄出
瓢箪の向うを帰る子供かな
蟹の目のくるりと母の家なりけり
走りても走りてもまくなぎの中
白鳥の隣町までお使ひに
押し合つて口の裂けたる燕の子
片蔭にをさまりきらぬ祭衆
味噌倉へ蹤いて来たりし鬼火かな
母が家を叩きに来たる水鶏かな
青ぶだう父の風立つところかな
*
[くによしれいこ(1941〜)泉会員]
序・綾部仁喜
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
192頁
2010.07.06刊行