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◆ 第三句集
俳句という一点でつながった人間関係は弱くもあり強くもある。そのあたりの不即不離の関係が何とも言えない。不即不離は俳句を通じた人間関係にも、そして俳句と自分自身の関係にも成り立つ概念であろう。(「あとがき」より)
●自選一〇句
産声はどこまで届く新世紀
たそがれの笑いは晩秋のリズム
夏至終わる呼吸が終わる人終わる
同じ手で握手を交わす更衣
小春日や裕という字に衣あり
母校では素直になれよ若葉風
追憶の寅さん秋をはみ出して
どれくらい生きればボクの吾亦紅
うららかな平行線の二人です
初つばめまだ見ぬ人を待ち受けて
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装丁・君嶋真理子
四六判フランス装
146頁 2007.11.26刊行