書籍詳細

横山節子句集『白秋記』(はくしゅうき) [私家版]

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◆第一句集
 私の主張する「眼前直覚」の率直な実践者として、その作句態度は、まことに純というほかない。
 家集『白秋記』がまぎれもなき「白秋」の季節の日々を偽りなく刻み得ているのは、その積み重ねの努力にあった。
 次いでくる「玄冬」の季節への用意と展望も、この正直詩派の延長線にある。
 「青春」の日からの友人として節子さんの仕事を今後も私は見守っていくつもりである。
(序より:上田五千石)

◆収録作品より
眠る山懐ごとに寺一つ
航跡の扇びらきに秋夕焼
坊更けて秋一灯の長廊下
粕汁やいつ曇りきし二重窓
夕映もなくて鶴引く北の天
神楽笛途切れしときの山気かな
寄す潮の匂ひ濃くなる彼岸前
冬滝に一詩を得んとみじろがず

*

[よこやませつこ(1931〜)「畦」同人]
序:上田五千石
装丁:伊藤鑛治
題字:武内秀道
138頁
1992.02.11刊行
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