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◆第一句集
納涼船おのが灯の影流しをり
決して突出した言葉を用いず、自ずからなる趣の表出は、一見何事もないように見えて、いかに周辺のことと深くかかわるかにかかっている。
(序より:原和子)
◆自選十句
猪のはみ出して来る賀状かな
函嶺を難なく越ゆる絵双六
禅寺の椿どすんと落ちにけり
杖は今一木となり花となり
冷房の部屋に弓引くヘラクレス
晩節の夢のくぼみの籠枕
闇を来てやみへ戻りし盆の波
烏帽子岩えぼし正せる良夜かな
数へ日やひとつの部屋にひとつの灯
*
[たかぎ・そうすけ(1935〜)「鹿火屋」会員]
序:原和子
装丁:君嶋真理子
四六半フランス装
2010.05.21刊行
226頁