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◆第四句集
ひとたびは生を彼岸に冬ざくら得体のしれない不安、絶望、恐怖に人を陥れる鬱という病。その病に苦しむ著者はやがて絶望の淵より徐々に癒されていく……。
身近な自然がもたらす美しい恩寵の光によって。三十代後半から、十年間の作品を収録。(帯より)
◆自選十五句より
雪げむり駆けめぐりくる氷湖かな
いちはやく草は夕いろ魂迎
一斉に竿燈の立ち上がりけり
波の花へと押し寄せて波の花
牡丹の花びらの飛び来たりけり
ふぶくごとくに白鳥のもどりくる
のたうちて鮭は落葉を散らしけり
手術同意書に署名し十二月
とととととととととと脈アマリリス
幻聴も吾がいのちなり冬の蝶
*
[なかおか・たけお(1963〜)「藍生」会員・「椰子」同人]
栞:友岡子郷/黒田杏子/小澤實/加藤治郎
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
188頁
2009.07.11刊行