書籍詳細

大石登世子句集『遊行』(ゆぎょう) [9784781402314]

販売価格: 2,571円(税別)

(税込: 2,828円)

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◆第一句集
春立つとあけて用なき天袋
天袋をあけたとき、用のないことに気付いた登世子さんは、結局俳句を掴んだのであり、遊行を理解し続けてくれた家族へは、この句集に収められたような句の世界を手渡すことになる。家族に心配がないだけ、家族を詠うことは少なかったのかも知れないとも思う。が、この句集全体を通して、たちあがってくるひとへの愛や天地自然、文化への愛は、登世子さんが実際に見聞した風景ばかりでなく、幻のような風光も感じることができると思う。
(序より:嶋田麻紀)

◆内容紹介10句
洛北のいちにち雨に沙羅の花
玲瓏の月の面に能の笛
朧夜の洛中洛外?風かな
櫻冷え僧は遊行に出でしまま
手品師の大きな鞄春の闇
はつなつの刷毛屋は刷毛を吊しをり
わなわなとピアフの唄ふ暮の街
きまじめに黴を愛する博士かな
ああああと赤子は草にあたたかし
湯豆腐に膝やはらかく崩しけり

*

[おおいしとよこ(1942〜)「麻」同人]
序・嶋田麻紀
装丁・奥川はるみ
四六版フランス装変形
220頁
2010年3月31日刊行
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