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◆ 第一句集
句集名となった「梅日和」はいくつかの中から作者が決められた。園子さんは、「末の娘の婚の黒髪梅日和」の、明るく初々しい一句より選ばれた。作者の人柄そのものであった。序文を書くに当って、馥郁と日差しに匂う梅の風景が眼前に浮かぶのである。(舘岡沙緻)
●自選一〇句
山見えてどんどの竹の積まれをり
末の娘の婚の黒髪梅日和
娘は今も母に厳しき夏大根
病みて知る夫の情けや草の花
長き夜の墨の香籠る主婦の部屋
写経場の少女の正座二日かな
ご神木の太き走り根山笑ふ
嬰はいかに続けざまなるはたた神
十三仏矢倉に在す余寒かな
日当りのよい木ばかりに冬の鳥
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序文・舘岡沙緻
装丁・君嶋真理子
四六判上製カバー装
202頁 2007.11.29刊行