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◆第一句集
同じ千葉県でも館山市と千葉市とはけっこう離れているのに、千葉例会に毎月出席して励んでいた甲斐があって平成十六年度から同人に列した小澤利子さんが、句集を出すまでに成長されたことは感慨深い。
(帯より:林 翔)
◆林 翔抄出
風光る岬の裏側から電車
天瓜粉子に打つ母も子にうたれ
ラムネ飲み雲の裏側おもひをり
白芙蓉鏡ぎらひの母になり
鬼やらふもう一声は母の分
母に色あらば夜明けの桐の花
一葉落つ人の世もまた裏おもて
春濤のひかりとなりて真砂女逝く
秋晴や足湯の前の太平洋
目覚めては今ある命ほととぎす
*
[おざわ としこ(1936〜)「沖」同人]
序・能村研三
帯・林 翔
題簽・遠藤真砂明
装丁・君嶋真理子
四六判上製函装
216頁
2010.03.02刊行