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◆明るい日差し
著者高田伸美さんは茶道裏千家の師匠であり、いけ花小原流の師範でもある。一言で言えば女性の通人とでも言えばよいのかも知れぬ。伸美さんの俳句は入門当初から、きちんと姿正しく、風格が整っており、それが山や谷がなく現在に至るまで崩れない。方々の大会などで入賞されるのも、その姿正しい作品のせいだと私は思っている。
(帯より:後藤比奈夫)
◆後藤比奈夫選より
ハンカチに包んで帰りたき夜景
初絵馬の子沢山なる干支の戌
磐座に潜んでをりし秋の声
飛魚の翔ぶ青雲の志
木の芽どき森そはそはとしてきたる
お抹茶は奈良絵の茶碗わらび餅
錦召す雛の前の裸雛
おづおづと張りし薄氷かと思ふ
生身魂子育飴を好まるる
寺々の花に憩ひて遍路杖
*
[たかたのぶみ(1930)諷詠同人]
序/題簽・後藤比奈夫
装丁・君嶋真理子
四六判上製函装
240頁
2010.02.13刊行