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◆第二句集
どんどの火夜明けの色に加はりし
心情はやさしくてやわらか、情感の運び方の巧みさ、写生の目の確かさは、女性俳句の世界で群を抜いた存在を示しておられる。
(序にかえてより:木村享史)
◆自選10句
傘ささぬ間に上りけり花の雨
子に泣かれ子猫に啼かれ負けにけり
惜春の旅話しても黙しても
母在さぬだけや短夜常のごと
人の世もくちなしの白移ろふも
星流れ人のこころに灯りけり
りんだうに風は言葉となりて過ぐ
その先は神行きませる花野かな
その中の風の野菊と吹かれをり
風音に路地の春秋枯芙蓉
*
[こうのみき(1935〜)「ホトトギス」同人]
序句・稲畑汀子
序に代えて・木村享史
装丁・君嶋真理子
四六判上製カバー装
196頁
2009.01.09刊行