[在庫僅か]と表示される商品はお手数ですが、在庫をお問合せいただきご購入下さい。「在庫あり」と表示されていても品切れの場合がございます。
◆第一句集
博子さんは俳句で活躍すると同時に、二科会の二科広島支部同人として画家として優れた作品を発表している。その絵は青色など鮮やかで美しい。ロマンティックというか叙情的である。と同じように、俳句も本質的に抒情性が強い。
博子さんの句法はきちんとしている。写生がしっかりしている。ここにも画家としての訓練が生きていると思う。
(序より・有馬朗人)
◆自選10句より
冴返るビュッフェの女折れて哭く
マリオネット買ふリラ冷の蚤の市
ミモザ咲くラマダン明けし大市場
驢馬で来る眉墨売りや芥子の花
まつすぐに橋渡り来て茅の輪かな
水打つてしばらく黒き爆心地
七夕や蒼き灯の点く一の橋
星の恋ミラボー橋にすれ違ふ
晩秋の薔薇窓蒼き創世記
極月の紆余曲折の大荷物
*
[みずたひろこ(1942〜)「天為」「屋根」同人]
序:有馬朗人
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
192頁
2009.12.12刊行