[在庫僅か]と表示される商品はお手数ですが、在庫をお問合せいただきご購入下さい。「在庫あり」と表示されていても品切れの場合がございます。
◆第一句集
お手玉に木の実入れれば山の音
寡黙で控えめな照美さんの内面世界が、俳句によって深く豊かに輝いておられることを喜び、これからのますますのご精進を祈ってやまない。
(序より・松浦加古)
◆自選十句
独楽の色あふれ出でけり止りけり
小綺麗が母の口ぐせ菊月夜
秋深し左へひらく絵巻物
暖かやこの子と言はれ六十路なる
薄紙につつむ朱の椀霜の夜
ひとの目の触れぬところに竹夫人
膝掛けや空見ることの多き日々
金沢は蒔絵の椀に白魚かな
母恋ふを夫には言はず桃の花
手をつなぐ子は日傘より外にゐて
*
[なかだてるみ「蘭」同人]
序・松浦加古
装丁・奥川はるみ
四六判フランス装
178頁
2009.12.06刊行