［在庫僅か］と表示される商品はお手数ですが、在庫をお問合せいただきご購入下さい。「在庫あり」と表示されていても品切れの場合がございます。
◆遺句集
葉桜やトランペットの音孤独
魂の孤独を失えば詩はなれあいになる。
互いの孤独を鍛えることが詩を鍛えることになる。
宮野さんはこの句を通してそう教えてくれる。
生身の宮野さんがこの世になくとも、
この句集はずっと私たちの創作を励まし続けてくれるだろう。
（序より・小川軽舟）
◆小川軽舟選より
初蝶を見しと電話や任地より
落し文女の思案声に出て
柊に紙飛行機のささりをり
曝書して父の養蚕日記かな
隣り合ふ美濃も三河も祭前
さはやかなわが足音と思ひけり
檻の鷹琅?の天見据ゑたり
葉桜やトランペツトの音孤独
冬桜産土の川安らけし
おはじきの散らばる色や一葉忌
*
[みやのさかえ（1938〜2009）]
序：小川軽舟
跋：奥坂まや
あとがきに代えて：宮野昇
装丁：君嶋真理子
四六判上製カバー装
218頁
2009.11.24刊行
