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◆第一句集
本書は、市原さんが、教え子の方々から米壽を祝福され、かつ卒壽を予祝されての記念の句集であり、また、教え子の方々も再来年には古希を迎えられる方々が多いと聞く、まことに慶賀に堪えない一書である。俳句は細く長い道。それゆえに牛歩のこころざしが大事。
本書上梓をお慶び申し上げるとともに、これを期に、市原さんのいよいよのご健吟を祈念したい。
(序より:波戸岡旭)
◆波戸岡旭推薦10句
湯気に顔入れて湯気吹く薺粥
片時雨大原鞍馬と道岐る
吾が影の十二頭身冬夕日
看取るとて手をさするだけ寒椿
黒葡萄納得できぬ子の忌来る
蚋(ぶと)を打つ齢に余る音たてて
鉄線花外出禁止と子の宣(の)ら
秋潮や大佐渡小佐渡彩(いろ)分けて
故里は雪頬杖の上機嫌
身に入むや宇宙船でも見えさうな
*
[いちはらきよ(1921〜) 「天頂」同人]
序・波戸岡 旭
跋・川口 襄
装丁・君嶋真理子
四六判上製カバー装
190頁
2009.10.26刊行