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◆第一句集
レインボーブリッジあやとりのかたち
季語自身がこのように比喩に使われるのは、季語の本意からはずれるという意見もあるかも知れないが、この発想力に感心した。レインボーブリッジも都会の風景の中でも最もお洒落なところで増して夜になるとライトアップされたり、イルミネーションで超近代的な都会美を感じる。細い紐を両手で操作し橋の直線、曲線を表現した。
(序より:能村研三)
◆自選十句
銀食器落とす春愁かと思ふ
離陸機が光に変はる雲の峰
チェリー酒の泡の音色や星祭
日向ぼこ不意に一人を恐れけり
気泡めく硝子の春のエレベーター
泡のまま乾く石鹸春浅し
青薔薇月に生まれし花ならむ
星合や記憶は濾過をくりかへし
コスモスや自然消滅てふ別れ
跳箱の布の手ざはり冬旱
*
[おじまようこ(1960〜)「沖」同人]
序:能村研三
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバー装グラシン巻き
218頁
2009.09.28刊行