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「俳句は日記」を信条とする著者ならではの充実の句集。日々の暮しが詩情豊かな作品へと結晶。ふらんす堂ホームページ連載が一冊に。俳句日記366日。
●収録作品より
四月三十日(金)
春の暮列柱に身を紛らしむ
一月六日(火)
寒に入る青空へ声かけてをり
二月五日(木)
春寒き一灯恃む坂住まひ
三月十六日(火)
学生は素顔ぞ佳けれ卒業歌
五月二十日(木)
夕すだれ道端遊び廃れけり
六月五日(土)
割つて飲む薬や梅雨に入りにけり
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装丁・君嶋真理子 A6判上製フランス装 154頁
●著者略歴
昭和3年1月6日、東京生まれ。本名曽根朝子、昭和25年俳句入門。師系富安風生?岸風三樓。昭和55年、主宰誌「朝」発刊。俳人協会賞、現代俳句女流賞受賞、紫綬褒章受章。俳人協会副会長。