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◆第一句集
ふるさとは月にしたがふ秋収
産土への思いが作者のもっとも語りたいことであり、この思いで一集をしっかり貫こうという意志が感じられるのである。
(序より・石田郷子)
◆自選十句より
追ひ越され秋の風とぞ思ひけり
猪舁くと冬の青空ぬけるほど
あをぞらのはづれに父の焚火かな
左義長の燠つかみたる母の素手
雪?きのすぐに底?く音となり
届くまで石投げてをり春の川
退職の日やふらここを立つて漕ぐ
いちまいの葭戸が音をたてどほし
じやがたらの花サイレンの鳴つてをり
猪垣に沿うて早瀬となりにけり
*
[たなかえいか(1949〜)「椋」所属]
序・石田郷子
栞・岸本尚毅
装丁・奥川はるみ
四六判並製カバー装グラシン巻き
202ページ
2009.09.01刊行