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◆第一句集
洋子さんにとって古い情緒とは一線を引く季節の詩が俳句であり、季語は季節を開く詞なのだ。
（栞より・橋本榮治）

◆収録作品より
夏空のほかは道標さへもなく
玄冬のそこをつらぬく長廊下
太陽と月むかひあふヒヤシンス
うぐひすや供華ゆつくりとしをれゆき
切藁を混ぜ月の壁月の床
光年を枯野の内にゐるばかり
白襖砂漠の音をとどめけり

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[ありずみようこ]
栞・橋本榮治
装丁・木下芽映
四六判上製カバー装
181頁
2009.08.24刊行