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◆第一句集
朝顔の葉裏ばかりや洗面所
蓄えられてきた光陰の尊さを思う。なお研鑽を加えさらに大きな次集の編まれんことを期しつつ、開板の祝意を籠め、以て序としたい。
(序より・辻田克巳)
◆自選10句
老鶯や畏まるとき標準語
子を産みしばかりの猫の舌化粧
波引きて砂引き締まる春の浜
朝顔の水色ばかり咲きにけり
橙の橙色になつて来し
かぎろひて草騫色の淡路島
恙寝のひがな囀長者かな
秋風や慈母観音の遊び足
冬天にマッハの矢尻戦闘機
羅やカイゼル髭の父なりし
*
[いのうえきょうみ(1941〜)「幡」同人]
序・辻田克巳
装丁・君嶋真理子
四六判上製カバー装
200頁
2009.08.17刊行