書籍詳細

木村ふく句集『思ひのまま』(おもひのまま) [私家版]

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◆第二句集
ふく様は日本の伝統芸能である、日本舞踊、長唄、清元などを小さい頃から身につけられて、歌舞伎にもお詳しく、江戸文化、江戸情趣を楽しんで来られたようです。その上に長く茶道などに精進されて、その為ばかりでなく、和服で過されることが多いふく様の美意識には格別なものがあります。その影響は当然俳句作品にも出ておりまして、「ふく俳句」の軸となっていると思います。
(喜多みき子/「『思ひのまま』に寄せて」より)

◆『思ひなまま』に寄せてより抜粋
清姫の帯を流せし雪解川(ゆきげがわ)
羽織の紐のそらどけ冴返る
躾糸(しつけいと)指に巻きとる春の雪
春着きる鼠(ねずみ)鳴(な)きして仕付糸(しつけいと)
夏めくや細身(ほそみ)にまとふ鰹縞(かつおじま)
小鈴鳴る枯園にすれ違ふとき
花曇とくとく壺の水こぼす
くれなゐの命もあらむ雪螢
この家と別るる朝の残る雪
あたらしき調度うれしき老の春

*

[きむらふく]
装丁:柚子谷七月子
四六判上製函入クロス装
266頁
2009.08.01刊行
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