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◆第一句集
故郷の夏草の家明日訪はん
優しかつたこと厳しかつたこと、あるいは楽しかつたこと悲しかつたこと、故郷にはあふれるほどの思ひがある。函南の自然、風土、人情、もちろん家族や友、それら諸々一切のものが智さんの俳句の源にある。
(序より・島谷征良)
◆自選十句
雪激し父疎みたる日の遠き
青竹の奥の真闇へ蛍飛ぶ
春灯下絵本の獣動き出す
初恋の人の死を知る帰省かな
子にはまだ勝たせぬ相撲春隣
疲れ鵜の一声あげて潜りけり
故郷は遠くかなかな聞くばかり
乙訓の春筍の土ぬぐふ
月の座のひとつ逝きたる人のもの
豊年や鳩の離れぬ飼葉桶
*
[すずきちえこ(1960〜)「一葦」同人]
序:島谷征良
跋:中根美保
装丁:奥川はるみ
四六判並製カバー装
194頁
2009.07.27刊行