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◆第一句集
今回まとめられた句集を読んで、その俳句は、勿論作者の生まれつきの稟質(ひんしつ)によるものであるが、同じ山口青邨門の二つの結社に属したことが、その俳句の骨格の形成、発展にプラスになっていたように思う。
(序より・深見けん二)
原田桂子の立姿は美しい。
二十余年の句縁を通してその印象は変らない。
俳句に出合い、惜しみなく学びつづける道を選びとった女性。
この人と句友であることを誇りに思う。
(帯より・黒田杏子)
◆自選十二句より
舟底を打つ月山の雪解水
われ生れよき日なるかな万愚節
はなびらの雨の水輪にゆれどほし
座席得て二百十日の村歌舞伎
草原の日を引きずりて穴まどひ
芋の露秩父囃子のいま乱打
風紋を砂すべりゆく十三夜
綿虫のすとんと雨に弾かるる
木の葉降るかすかに幹に触れもして
夜祭の着ぶくれの渦まはり出し