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第一句集
帯・小川軽舟
天山を越えし風花かと思ふ
この美しい風花は、「天山の夕空も見ず鷹老いぬ」と詠んだ湘子先生への追慕の思いそのもののようでもあり、そして同時に若き日に佐藤さんが夢見た短詩型文学への憧れの結晶のようでもある。
小川軽舟
○小川軽舟抄出
北上の河口逆巻く大旦
涅槃会や舟底の水がわと掻く
子の忌修す丈高く蘆枯れにけり
ひとひらの光となりし帰雁かな
ひよんの実は家居の夫へ京泊
春闘や銀紙浮きし水溜
雪虫のつるむや天気上り坂
秋夕日小波向きをかへにけり
仮の世の月光われを歩ましむ
天山を越えし風花かと思ふ