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◆現代俳句文庫シリーズ
水仙に蒼き未明の来てゐたり
410句の俳句に加え、エッセイ「鵙の搾木音」も収録。
◆収録作品
『卒業』（抄）
『鵬程』（抄）
「花盡し」（抄）
『履道』（抄）
◆収録作品より
春燈や男ばかりが師を訪ひぬ
人?に毛深き蠅の生れけり
春愁や損ねし一字つくろひぬ
風船のぬけがら骨まで萎えし子よ
これも病と呼ぶか春風を窓が斷つ
木の芽見つつ試歩の廊下の傾斜なす
春蚊出て夜深まりぬ啄木忌
鳥雲に血止めの輪ゴム探しをり
水飮むと蜂もひとりの羽づくろひ
梅咲いて全き夜空なせりけり
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[しまたにせいろう（1949〜）]
解説：神蔵器
装丁：スタジオ・ギブ
表紙写真：武内理能
四六判ペーパーバック
104頁
1998.06.01刊行
